米ゴールドマン インド風力発電に160億円出資 新興企業傘下に 再生エネルギー投資で先行

米金融大手ゴールドマン・サックス(GS)がインドの風力発電会社リニュー・ウインド・パワーに最大で1OO億ドル(約160億円)を投資することが10月27日わかった。発行済み株式の過半数を取得する方向。リニュー社は稼働済み発電所を持たない新興企業だが、同国の再生可能エネルギー分野は年率約20%増のペースで拡大しており、GSは先行投資に踏み切る。
両社は同日までにGSによる出資で大筋合意、投資額はインドの再生可能エネルギー分野で過去最大。リニュー社は印西部のマハラシュトラ州とグジャラート州で計8万5千キロワットの風力発電所を建設中で2015年までに100万キロワットの能力を整える。現地報道によると、総投資額は13億ドル(約1000億円)で、今回の資金調達もその一環。
 リニュー社のスマント・シンハ会長兼最高経営責任者(CEO)は、2000年代初頭までのインド人民党政権で財務相などを歴任したヤシュワント・シンハ氏の子息。風力発電大手の印スズロン・エナジーで国際事業を担った経歴も持つ。リニュー社はスズロンから技術支援を受ける。
 GSは風力タービン大手の独ノルデックスなどにも投資し、同分野での累積投資額は15億ドルに上る。GSでアジア未公開株投資を担うアンクール・サフ氏は声明で「経営陣と協力しインドの先駆的な企業になるよう支援する」と表明した。
 インドの送電可能な再生可能エネルギーの発電能力は8月末で2115万キロワット。07年3月末から倍増した。うち7割が風力。印政府は法人所得税の免除などで民間の参入を促す。同エネルギー全体で20年までに5000万キロワットの能力追加を計画し、アブドラ新・再生可能エネルギー相は「1000億ドルの投資が必要」と外資にも投資を呼び掛けている。